少し前になりますが、西原理恵子さんの連載マンガを見て、目ウロコの体験をしました。
「確定申告」というタイトルで、自由業者らしく?この制度を批判的に描いていたのですが、
その中に戦場カメラマンだったご主人の言葉が出てきます。
「守るものは家族と仕事だけ。国に払うのはわずかな賄賂のみ。何度も国に裏切られた
華僑のこの生き方が、僕は一番正しいと思う。」 (大意)
それを読んで、今まで疑問に思っていた、例えばアメリカで医療制度改革に反対する
人が半数ほどいること、銃規制がなかなか進まないこと、など日本人の普通の感覚では
「いいことなのになぜ?」という事が、わかったような気がしました。
移民の国アメリカでは、上記の華僑の考え方に近い人も多いのでしょう。
むしろ日本人の普通の感覚のほうが世界の中では特殊といえるかもしれません。
私も「確定申告」等の仕事に携わってきましたが、ただ税金の計算をしてきただけで、
感覚はサラリーマン的なものでした。華僑の発想とまではいかなくても、そのような
視点でも物事を見ていきたいと思いました。